駒場小学校工場見学
コアレックス三栄 東京工場
活動記録

目的

子どもたちにとって身近な「牛乳パック」「紙パック」を通じてリサイクルのこと、ベルマークのこと、
地球環境のことを楽しみながら学んでもらうことを目的としています。
ワークシートを活用した「事前学習」、リアルで楽しめる「工場見学」、
事前授業〜工場見学を経て学んだことを発表する「事後学習」の3部制で展開し、子どもたちの発想力、協調性、探究心を育てる中で 学習を促進させていきます。

事前学習
工場見学
事後学習

事前学習

コアレックス三栄 東京工場への工場見学の前に、より子どもたちにリサイクルや環境についての理解を深めてもらうことを目的に、日本テトラパックより駒場小学校様へ、プロジェクトサイトに掲載されている動画やワークシートなどの学習資料をご紹介しました。
担任の先生にワークシートをダウンロードして頂き、工場見学の3日前に社会の授業『住みよいくらしをつくる~ゴミの処理と再利用』の一環として事前学習を実施して頂きました。プロジェクトのオリジナルキャラクター「てっちゃん」「ぱっくん」が、子どもたちに分かりやすくリサイクルや環境について説明する動画はとても好評で、給食時には、早速牛乳パックを見回して、動画やワークシートで学んだFSC®などの認証マークを見つけると、「マークがある!」「ほんとだ!」と、いつも何気なく飲んでいる牛乳が学習に繋がったと担任の先生から嬉しいお言葉を頂きました。
子どもたちは、”リサイクルをしなくてはいけない“ということは理解していたが、”なぜしなくてはいけないのか?”ということまで十分に理解できていなかった部分を、この動画やワークシートを通じて学ぶことができた、という声を、先生だけではなく、直接子どもたちからも聞くことができました。また、コロナ禍の影響で今まで学校で実施できていなかった紙パックを「開いて、洗って、乾かして」行うリサイクル活動も事前学習の中で実践し、その紙パックは当日リサイクル工場へ持参頂きました。

工場見学

当日は、クラス毎に「工場見学組」と、リサイクルや環境について学ぶ「座学組」に分けて実施しました。担任の先生からは、事前学習の影響もあり、子どもたちは「早く明日になってくれないかなあ」「0.1秒後に行きたい!」と、この日をとても楽しみにしていたといったコメントも頂きました。
工場見学では、原料ヤードから加工機までの工程を見学し、子どもたちはジャンボロールを生成する抄紙機を見て、驚きの声を上げていました。
座学では、コアレックス三栄 東京工場がどのようなリサイクルを実施しているのかについての映像を見たり、実際にリサイクルしてできたトイレットペーパーにオリジナルデザインの包装紙を巻く「紙巻き体験」も実施しました。
子どもたちは熱心にメモを取り、真剣な眼差しでリサイクルや環境についての学びを深めました。工場見学が終わった後も思い出に残るように、お土産としてオリジナルキャラクターの「てっちゃん」「ぱっくん」のペーパークラフトをお渡ししました。欠席した子どもたち用にも、後日学校で実施して頂けるように、トイレットペーパーの包装紙とペーパークラフトを先生にお持ち帰り頂きました。

実施場所
コアレックス三栄 東京工場
〒210-0866 神奈川県川崎市川崎区水江町6-10
実施日程
2023年6月13日(火) 8:10~11:30
来場者
目黒区立駒場小学校
対象学年 : 4年生2クラス (1組29名+2組29名+引率教諭5名/当日欠席児童2名)
該当4年生は午前にコアレックス三栄 東京工場を見学し、午後は目黒区清掃工場を見学。バスなどの交通アクセスは、小学校にてツアー会社を手配
内容
2クラスを「工場見学組」と「座学組」に分け、交代で実施
主催
日本テトラパック株式会社
協力
コアレックス三栄株式会社

工場見学工程

①原料ヤード トイレットペーパーの原料となる古紙の受け入れパート。自動のコンベアの上に古紙を置くとパルパーという溶解炉(大きな縦型洗濯機の様なもの)に古紙を投入。溶解を始めます。1日に約170トンの古紙の受け入れを行っています。古紙の中には会社等の情報が入っている「機密文書」や、お家から出る「紙ごみ」、牛乳パックなどを使用。 ②熟成タワー パルパー内の水に荒ほぐされた古紙原料が「熟成タワー」に運ばれ、12時間寝かせることで異物と分離しやすくする ③リキッドサイクロン 機密文書の中などに含まれる金具などの思い異物を取り除く装置を紹介。取り除かれた金属は製鉄所で再資源化、その他フィルムなどの廃プラスチックや紙の屑のペーパースラッジも取り除かれた後に、焼却炉で燃やして熱を紙をつくる機械を使用、残った灰をセメント工場で再資源化。ごみを出さない「ゼロエミッション」工場 ④排水浄化タワー 東京工場は使用できる水が少ない為、川崎市の水処理場で下水を処理した「中水」を使用してトイレットペーパーをつくっている。使用して汚れた水は排水浄化タワーできれいにした後、海に戻ります。 ⑤抄紙機 紙を抄く機械を紹介。24時間動いていて1日に最大160トンの紙をつくることができる。大きなトイレットペーパー形をしたジャンボロールをつくる機械。 ⑥芯ありのトイレットペーパー加工工程。ジャンボロールを短く巻き直して、同じ幅に切り落として、袋詰め、箱詰めといった工程を説明。 ①原料ヤード トイレットペーパーの原料となる古紙の受け入れパート。自動のコンベアの上に古紙を置くとパルパーという溶解炉(大きな縦型洗濯機の様なもの)に古紙を投入。溶解を始めます。1日に約170トンの古紙の受け入れを行っています。古紙の中には会社等の情報が入っている「機密文書」や、お家から出る「紙ごみ」、牛乳パックなどを使用。 ②熟成タワー パルパー内の水に荒ほぐされた古紙原料が「熟成タワー」に運ばれ、12時間寝かせることで異物と分離しやすくする ③リキッドサイクロン 機密文書の中などに含まれる金具などの思い異物を取り除く装置を紹介。取り除かれた金属は製鉄所で再資源化、その他フィルムなどの廃プラスチックや紙の屑のペーパースラッジも取り除かれた後に、焼却炉で燃やして熱を紙をつくる機械を使用、残った灰をセメント工場で再資源化。ごみを出さない「ゼロエミッション」工場 ④排水浄化タワー 東京工場は使用できる水が少ない為、川崎市の水処理場で下水を処理した「中水」を使用してトイレットペーパーをつくっている。使用して汚れた水は排水浄化タワーできれいにした後、海に戻ります。 ⑤抄紙機 紙を抄く機械を紹介。24時間動いていて1日に最大160トンの紙をつくることができる。大きなトイレットペーパー形をしたジャンボロールをつくる機械。 ⑥芯ありのトイレットペーパー加工工程。ジャンボロールを短く巻き直して、同じ幅に切り落として、袋詰め、箱詰めといった工程を説明。

事後学習

工場見学実施後は、社会の授業『住みよいくらしをつくる~ゴミの処理と再利用』の中で、工場見学の中で取ったメモや配布されたパンフレットを参考にしながら、今後どのようなことを大切にしたいかをテーマに、新聞形式のワークシートを作成し、発表を行いました。また、国語の授業『お礼の気持ちを伝えよう』の一環で、コアレックス三栄 東京工場で働いている方々へのお礼の手紙も書きました。
今回の一連の取り組みを通じて、子どもたちはリサイクルをする大切さや、なぜリサイクルをしなくてはいけないのか等について、楽しみながら学習をすることができたと先生よりコメントを頂きました。以下に子どもたちが書いたワークシート「工場見学を終えて、考えよう未来のリサイクル」のコメント(原文)を記載します。
ぼくは工場に行って思ったことはやはり、リサイクルはとても大切ということです。工場に行かなかったらリサイクルのりの字も知らずにただべつの物につくりかえるだけで地球に本当にいいの?てずっと思っていました。しかし今は工場見学に行って、リサイクルできるものをすてる(もえるゴミ)と地球おんだん化がすすむということが分かりました。これからは工場に行ったことを生かし、リサイクルできる物はリサイクルするということをわすれずに、すぐにゴミとしてすてるのではなく、リサイクルできるか気にすることにしようと思います。そして未来の地球がゴミだらけになるというのはいやなので、3Rを心がけていこうと思います。

実施報告記録写真

学習資料

工場見学で使用したワークシートやリサイクルの勉強に使えるすごろくなど、ご自由にダウンロードできます。
また子どもたち向けだけでなく、先生の授業のサポートになる資料もご用意しておりますので、この機会にぜひご活用ください。

学習資料