活動記録
2024年5月~7月
目黒区立駒場小学校(東京都)
日本テトラパック出前授業
コアレックス三栄 東京工場見学/事後学習
日本テトラパックは、東京都目黒区立駒場小学校の四年生児童を対象に、毎日給食で飲んでいる牛乳
の紙パックを題材に、環境やリサイクルのことについて学ぶ機会を提供しました。
このプログラムは、コアレックス三栄様ご協力のもと、リサイクル工場見学を中心とした「出前授業
(事前学習)」「工場見学」「事後学習」の3部に分けて実施しました。
出前授業(事前学習)
2024年5月30日
日本テトラパック出前授業「地球のためにできること 牛乳パックで考えてみよう!」
工場見学前の事前学習として、日本テトラパックの社員による出前授業「地球のためにできること 牛乳パックで考えてみよう!」を実施しました。
まず、児童たちが翌月に訪問予定の「コアレックス三栄東京工場」での事例を紹介し、毎日児童たちが給食で飲んでいる牛乳パックが回収され、コアレックス三栄のリサイクル工場でトイレットペーパーやティッシュペーパーなどに生まれ変わることを説明しました。また、学校で実行できるリサイクルの取り組みとして「テトラパックのベルマーク運動」についても紹介。児童たちが気軽に牛乳パックのリサイクルに参加できることを伝えました。
次に、地球温暖化がもたらす環境問題や、地球環境を守るためにテトラパックが牛乳パックで取り組んでいることについて解説しました。現在、駒場小学校に提供されている給食用牛乳パック「テトラ・ブリック®」には、石油由来のプラスチックに代わり、サトウキビ由来のプラスチックが使用されています。これにより、1年間で1,100トンの石油由来プラスチックの削減(重さをアフリカ象に例えると、なんと約183頭分!)につながり、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出量削減にもつながっていることを説明しました。
最後に、児童たち一人一人に対して、牛乳パック成型前の平らな紙パックサンプルを配布しました。牛乳パックに印刷されている、普段あまり気に留めることのない「FSC®マーク」(管理された森林の認証)や「ボンスクロマーク」(持続可能なサトウキビであることを示す国際的な認証)の説明を受けた児童たちは、実際に紙パックサンプルに認証マークを見つけると嬉しげな声を上げ授業が盛り上がりました。
「みんなが今日からできること」を締めの言葉に、身近な牛乳パックには地球環境を守るひみつがあると知った児童たち。リサイクルへの参加や認証マークのついた製品を積極的に選んでみるなど、小さなことからでも実践することが「みんなの地球を守る一歩になる」ことを児童たちと共有しました。
駒場小学校四年生の担任教諭の感想
「地球温暖化という地球規模の課題と児童の日常生活が結びつくような内容構成になっており、環境を守ることを意識した商品や製品の具体例を見せてもらえたことで、児童の興味・関心が高まりました。」
日本テトラパック担当者の話
「日本テトラパックでは、地球温暖化の原因の一つとされる二酸化炭素の排出量削減に貢献するため、2023年春から石油由来に代わりサトウキビ由来のプラスチックを使用したテトラ・ブリック®を学校給食用の牛乳パックに導入しています。未来を担う児童たちには、身近な給食用牛乳パックを題材とした出前授業を通して、地球温暖化の要因や地球環境を守るための企業の取り組み事例を知り、環境問題への意識を高めて頂きたいと考えています。テトラパックは、今後も出前授業をはじめとする児童たちへの環境教育支援を全国規模で展開していきたいと考えています。」
工場見学
2024年6月18日
コアレックス三栄 東京工場見学
駒場小学校四年生の児童たちは、前月に実施した出前授業(事前学習)に続いて、リサイクルの仕組みや作業工程を学ぶために、紙のリサイクル工場であるコアレックス三栄 東京工場を訪問しました。リサイクル工場の見学では、工場担当者による無線ガイドシステムを使用して、設備や工程の解説ガイダンスを聞きながら施設を歩いて巡っていきました。古紙の受け入れを行う「原料ヤード」から異物の分離を行う巨大な「熟成タワー」など、複数設備での工程や、紙を薄く抄いていく「抄紙機(しょうしき)」で生成される大きなジャンボロールを見たり触れたりすることで驚きの声を上げていました。
コアレックス三栄では終日の稼働で最大160トンの再生紙を作り出すことが可能。最後に商品化される加工工程のオートメーション設備の説明を受け、工場見学を終えました。
また、リサイクルされたトイレットペーパーにオリジナルデザインの包装紙を巻く「紙巻き体験」も実施。お土産としてオリジナルキャラクターの「てっちゃん」「ぱっくん」のペーパークラフトもお渡ししました。
児童の声
- 「工場の大きさや音、迫力にびっくりしました」
- 「今度自分でトイレットペーパーを使うとき、工場を想像できそうです」
- 「リサイクルでトイレットペーパー以外にも色々なものが作られるのかな」
コアレックス三栄 東京工場担当者の話
「昨年に続く工場見学で、小学生の素直な反応をいただきました。時間の制限がある中、できる限りの説明を行い、良いリアクションを得ることができました。児童たちがリサイクルを学ぶことで、大人になってもそれが当たり前の社会になることを目指しています。静岡県富士市にあるコアレックス信栄工場でも、工場見学を実施していきたいと考えています。」
駒場小学校四年生の担任教諭の感想
工場見学について:「児童たちに対する指導や対応が丁寧で、安心して学習に取り組むことができました。紙パックがトイレットペーパーになる工程を近距離で見ることができたことが児童の心を揺さぶり、帰りのバスでも生徒同士で感想を話し合っていました。」
事後学習
2024年7月
駒場小学校では、コアレックス三栄 東京工場への工場見学を実施後の事後学習として、工場見学で学んだことをまとめる「学習新聞」とコアレックス三栄 東京工場で働いている方々への「お礼の手紙」を作成しました。
学習新聞(一例)
※コアレックス三栄 東京工場への工場見学と同日に、目黒清掃工場への工場見学も実施しました。
コアレックス三栄様へのお礼の手紙(一例)
学習資料
工場見学で使用したワークシートやリサイクルの勉強に使えるすごろくなど、ご自由にダウンロードできます。
また児童向けだけでなく、先生の授業のサポートになる資料もご用意しておりますので、この機会にぜひご活用ください。
児童の声