活動記録
2024年10月29日
さいたま市立美園北小学校(埼玉県)
日本テトラパック出前授業
日本テトラパック株式会社は、さいたま市立美園北小学校(埼玉県)の小学四年生(7クラス、約200名出席)に向けて出前授業を実施しました。児童のみなさんに身近な学校給食の牛乳パックを通じて地球温暖化、紙パックの構造、リサイクル等についての理解を促進しました。
日本テトラパック出前授業
未来を担う子どもたちに身近な給食牛乳の紙パックの原材料や使用後のリサイクルなどを通して、地球温暖化について理解を深めることをテーマとした出前授業を「地球のためにできること 牛乳パックで考えてみよう!」と題して10月29日(火)にさいたま市立美園北小学校の体育館にて実施しました。
まず、日本テトラパック株式会社 コミュニケーション部の毛受(めんじょう)氏により世界160か国以上の人々へ安全で栄養価の高い食品を提供する紙容器製造等の事業を展開するテトラパックの企業概要を紹介した後、同社マーケティング部 鈴木氏は、いま地球で起こっている気候変動について、イラストチャートやグラフなどを使用し課題を指摘しました。
地球温暖化については、化石燃料を燃焼することで発生する二酸化炭素の排出量が近年増加していることによる地球環境への影響をわかりやすく解説しました。続いて、同社営業部 田村氏は「みんなで、できること!」として学校給食で提供されている同社の牛乳パックであるテトラ・ブリックの原材料や構造を解説しました。牛乳パックの紙の両面はプラスチックでコーティングされていますが、そのプラスチックの素材は石油からではなく、再生可能な「サトウキビ」から生成されている持続可能な素材であること。また、持続可能な方法で、きちんと管理されたサトウキビ畑で生産されたサトウキビの素材を原料にしていることなどを説明しました
そして、児童のみなさんが毎日飲んでいる牛乳パックには、持続可能なサトウキビの生産を証明する「ボンスクロマーク」が掲示されていることも、事前に配布されていた実際の紙パックサンプルを用いて解説しました。出前授業では、2m近くある大きなサトウキビの実物もサンプルとして見てもらいながら、牛乳パックの原材料にも興味をもってもらう機会となりました。
出前授業の後半では、学校給食の牛乳パックの紙の両面に使われているプラスチックを全て植物(サトウキビ)由来の原材料に変えることで、二酸化炭素の排出量を年間3900トンも削減できることを伝えました。(日本テトラパック調査)これは大型バスの重さに例えると、約390台分になるということで、児童のみなさんは驚きの声をあげていました。
また、美園北小学校をはじめとするさいたま市の小中学校では、学校給食の牛乳パックが資源として回収された後、学校で使用する「お道具箱」にリサイクルされることを説明し、日々学校で行っている牛乳パックのリサイクル活動によって、牛乳パックが身近なものに生まれ変わり、児童のみなさんの学校生活に役立っているという循環の仕組みを実感してもらうことができました。
そして今日からできることとして、「リサイクルを続けよう。もっとリサイクルしよう。それがみんなの地球を守る一歩になる」という言葉で出前授業を終了しました。
出前授業の締めのコメント、西片隆晴 教諭から児童のみなさんへ
「みんなが毎日飲んでいた牛乳の紙パックが、地球温暖化の防止に役立っています。牛乳パックを使うだけでも、地球温暖化の防止にちょっとお手伝いをしていることが分かりました。一人ひとりが今やれていることを、続けていくことが大切だと思います。地球温暖化を防止すること、二酸化炭素を減らすことについて、5年生、6年生になっても、自分がやれることを一つでも見つけていけるといいと思います。」
秋山昌子 教頭先生からの感想
「本日は、多くのゲストティーチャーをお迎えして、子どもたちは興味深くお話を聞くことができました。特に、サトウキビのお話にはたくさんの発見があったようです。今日の授業では、サトウキビの実物をみて、子どもたちが興味を掻き立てられていました。また、牛乳パックという身近な存在から話を始めていただいたので、環境を守るという視点に立った思考へと自然に移行していたように感じました。本校では、これまでごみ処理に関する出前授業を実施するなど、環境教育に取り組んでまいりましたが今日の授業によって、環境を守り地球を持続させるということについて、子どもたちそれぞれの理解と思考がさらに深まったと感じました。」
学習資料
出前授業で使用したワークシートやリサイクルの勉強に使える資料など、ご自由にダウンロードできます。
また児童向けだけでなく、先生の授業のサポートになる資料もご用意しておりますので、この機会にぜひご活用ください。
出前授業の最後に、児童のみなさんからの感想